2008.06.04
ballet review*Romeo and Juliet
Sat 31 May 2008, The Royal Ballet
Romeo and Juliet
ロミオとジュリエット
Music by S. Prokofiev, Choreography by Sir K, MacMillan
言わずと知れたシェイクスピアの名作を、ドラマティックバレエの巨匠、マクミランが振付したバレエ。今シーズン2回目の公演。作品案内は前回の記事を参照してください。(⇒こちら)
今回の公演ではヌネズ、ラム、ソアレスがタイトルロールデビュー。が、私が本当に見たかったのはコジョカル&コボー! しかし残念ながら今回の公演にはキャスティングされていませんでした。そこで私が選んだのは期待の若手ソリスト、カスバートソンのジュリエット。21かそこらでジュリエットに大抜擢されて以来、着々とキャリアを重ねいまやロイヤルが誇る大事なイギリス人人気ダンサー。ロイヤルはパリのオペラ座やロシアのカンパニーと比べて多国籍で、イギリス人のプリンシパルが少ないのです。国民の人気を集めていたバッセルも引退し、看板バレリーナは外国人。そんな中に現れたのが生粋のイギリス人カスバートソン。スタイルもよく、ドラマティックなダンスで観客を魅了しています。
前回のダンシズ・アット・ギャザリングでは華のあるダンスを見せてくれた彼女の、マクミランバレエを見るべく、今回劇場に赴きました。
こちらはロイヤルオペラハウスが配信している予告映像。こんな作品です。
それではキャスト表&レビューは下からどうぞ。
↓Thanks 30000 hit!!!!!



Romeo and Juliet
ロミオとジュリエット
Music by S. Prokofiev, Choreography by Sir K, MacMillan
言わずと知れたシェイクスピアの名作を、ドラマティックバレエの巨匠、マクミランが振付したバレエ。今シーズン2回目の公演。作品案内は前回の記事を参照してください。(⇒こちら)
今回の公演ではヌネズ、ラム、ソアレスがタイトルロールデビュー。が、私が本当に見たかったのはコジョカル&コボー! しかし残念ながら今回の公演にはキャスティングされていませんでした。そこで私が選んだのは期待の若手ソリスト、カスバートソンのジュリエット。21かそこらでジュリエットに大抜擢されて以来、着々とキャリアを重ねいまやロイヤルが誇る大事なイギリス人人気ダンサー。ロイヤルはパリのオペラ座やロシアのカンパニーと比べて多国籍で、イギリス人のプリンシパルが少ないのです。国民の人気を集めていたバッセルも引退し、看板バレリーナは外国人。そんな中に現れたのが生粋のイギリス人カスバートソン。スタイルもよく、ドラマティックなダンスで観客を魅了しています。
前回のダンシズ・アット・ギャザリングでは華のあるダンスを見せてくれた彼女の、マクミランバレエを見るべく、今回劇場に赴きました。
こちらはロイヤルオペラハウスが配信している予告映像。こんな作品です。
それではキャスト表&レビューは下からどうぞ。
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Wed 21 May 2008, The Royal BalletDances at a Gathering
ダンシズ・アット・ギャザリング
Music by F. Chopin, Choreography by J. Robbins
The Dream
夏の夜の夢
Music by F. Mendelssohn arranged by J. Lanchbery, Choreography by F. Ashton
ロイヤルバレエのダンシズ・アット・ギャザリングと夏の夜の夢を見てきました。
今回の目的は「真夏の夜の夢」。シェイクスピアの有名喜劇をアシュトンが1幕バレエ化したもの。
森の中で妖精の女王ティターニアと妖精の王オベロンがけんかをした。腹いせにオベロンは、媚薬を使ってティターニアがロバ頭の男(森に来ていた職人で、オベロンが魔法でロバ頭にする)に恋するように仕向ける。そんなときに駆け落ちしにきたハーミアとライサンダー、そしてハーミアの許婚ディミトリウスと、彼を思うヘレナがやってくる。オベロンの部下のパックがいたずらでライサンダーとディミトリウスに媚薬を使い、二人がヘレナを好きになってしまって、あら大変、というお話。
見どころはシェイクスピアの軽快な喜劇のバレエを、演劇バレエのお得意なロイヤルバレエが演じるところ。さすが演劇の国のバレエ団だけあって、ダンサーたちのダンスはまるで台詞が聞こえてくるよう。そしてもう一つは、軽快なのはバレエだけでなくて振り付けのフットワークもそうであるということ。難解な足さばきが有名なアシュトンのバレエで、メンデルスゾーンの軽快な音楽にのせられた華麗な足さばきはまるでめまいがしそうな目まぐるしさ。ソリストだけでなくコール・ドにもこの難解なステップが要求されるが、そこはアシュトンをお家芸としているロイヤルの訓練の賜物が堪能できる作品です。
こんな作品です。(映像はAmerican Ballet Theatre)
ちなみに、結婚式で流れる有名な結婚行進曲はこのメンデルスゾーンの「夏の夜の夢」の一曲です。
同時上演作品のダンシズ・アット・ギャザリングは、ミュージカル「ウェスト・サイド物語」で有名なジェローム・ロビンスの作品。彼はもともとバレエの振付家なのです。
名前の通り、彼がショパンの曲に合わせてさわやかなダンスを集めた作品。踊りだけで明確なストーリーがないのですが、一人で踊ったり、2人で踊ったり、5人で踊ったり、10人のダンサーが入れ替わり立ち替わりする中で、ダンサーたちのやり取りも見られる面白い作品。甘いデュエットもあれば、2人の女性が一人の男をとりあったり、一生懸命誘惑するのに誰も踊ってくれない、というようなソロもあったりで、とてもユニークなダンス。
振り付けはクラシックがベースですが、純クラシックのバレエでは見られないような面白いリフトや振り付けがあって、クラシックを知り尽くした人にも楽しめるし、逆にダンスを知らない人には両方を味わってもらえるのでお得な作品。ショパンのピアノ曲から、それこそいろいろな種類の音楽を集めており、マズルカでキャラクターダンス、甘いワルツ、優雅なアダージオでクラシック、などなど、いろいろなダンスを堪能できます。
こんな作品。(踊っているのは元パリ・オペラ座のイザベル・ゲラン。)
キャストで注目は、夏の夜の夢に期待のソリストMacRaeがオベロンに抜擢されているところ。ダンシズ・アット・ギャザリングでは10人のダンサーほぼ全員が主役といえる作品なので、たくさんのプリンシパル、ソリストが一度に見れる作品でもあります。女性ダンサーに、ロビンスをお家芸とするニューヨーク・シティ・バレエからゲストとしてイヴォンヌ・ボレを迎えています。
私は以前から見たかったコジョカル・コボー組をわざわざ予約したというのに、コジョカルがけがで降板!! しかし代役のマルケスは思ったよりとてもよかった。ダンシズ・アット・ギャザリングではアコスタはじめ、ベンジャミン、カスバートソン、そしてゲストのボレ、といったベストメンバーでした。
キャスト表とこの日のレビューはこの下からどうぞ。
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Ven 9 MAI 2008, Ballet de L'Opera National de ParisLa Maison de Bernarda
ベルナルダの家
Choreography by Mats Ek, Music by Johann Sebastian Bach and tradtional Spanish guitar music
Une Sorte de...
ワン・オブ・ア・カインド
Choreography by Mats Ek, Music by Henryk Mikolaj Gorecki
パリ・オペラ座のマッツ・エックプロを見てきました!
マッツ・エックは私の大好きなコンテンポラリーの振付家。私はコンテンポラリーはかなり好き嫌いが激しいのですが、エックだけは特別。というのも、コンテンポラリーは抽象的なものが多い中、彼は古典バレエの改定振付などのストーリーバレエを作っているからです。
私とエックの出会いは、「眠れる森の美女」。深夜のテレビで「眠り」のバレエがあるからビデオにいれようと思いきや、始まったのはチャイコフスキーのあの有名な音楽の眠りだけど、ストーリーやダンスは全く違うもの。眠かったにもかかわらず、一気にエックの世界に引き込まれ、最後まで見てしまいました。
それから白鳥の湖やドキュメンタリーをテレビで見ることができたものの、日本ではなかなかエックの作品にお目にかかれません。欧州にいる間に絶対エック作品を生で見ようと決めてました。
そして今年、ついに待ちに待ったエック・プロがオペラ座で!! 作品は「ベルナルダの家」。これはドキュメンタリーでちらっとワンシーンを見て以来、エック作品の中で一番見てみたかった作品。しかも大好きなオペラ座バレエで、とあっちゃ見ないわけにはいかない!! というわけで、わざわざこのためにパリに出向いた次第です。
「ベルナルダの家」は、スペインのロルカの有名な小説「ベルナルダ・アルバの家」がベース。夫を亡くした誇り高き未亡人・ベルナルダは、5人の年頃の娘に8年の喪に服すよう命じる。彼女の権力は絶対で、娘たちは息の詰まるような生活を送る。そんななか、長女の婚約者に末妹が恋をして…家族は破滅の道をたどる、という何とも悲しいお話。
でもエックの作品だと悲壮感はあまりない。悲壮というよりはもっと痛々しい作品に仕上がっている。女々しく鳴いてるようなものではなく、もっと怒りや憎しみがぶつかり合って、人間のドラマを見せている感じ。だけどエックはそれをシュール・レアリズムの手法で描いているので、ドロドロの劇的作品にはならず、抽象的にスタイリッシュに仕上がっている。でも、抽象的なのにダンサーが何を言いたいのか、表現したいのかが明確にわかるような振り付けなのがすごいところ。
エックのシュール・レアリズムは振り付けだけでなく舞台装置や衣装にも生かされていて、とってもシックでおしゃれ! これが私がエック作品を好きな理由の一つ。スウェーデン出身らしく、ミニマムで洗練されています。今回の舞台では大きな黒いテーブルが象徴的におかれていますが、そのテーブルの脚が、本当に靴をはいた足になっている。母親に怒られると娘たちがテーブルの下にゴキブリのように集まるシーンがよくありますが、たぶんそれは母親の権力を示しているのだと思う。なのでテーブルが母親に象徴されるのです。おしゃれで、かつ意味を持たせているエックのバレエの舞台は大好きです。
もちろん、装置や衣装だけでなく、ダンスも素晴らしい! 腕や足をつま先までピーンと伸ばす動きが特徴のエックバレエはとてもダイナミックだし、パワフル。そして面白いのが、彼の演出には時折台詞が入るのです。今までのダンスではありえなかった試み。というのは、彼はもともと演劇の演出家だったからです。なので彼には演劇やダンスといった垣根がない。面白いことはとりいれる、それがエック流なのです。時折狂ったように叫びだしたり、まるで普通の生活をしているように会話し始める様子が、またなんだかシュールさを醸し出していて(そしてときに笑えて)エックの世界観をより深めます。
注目は、「ベルナルダの家」では男性ダンサーが母親のベルナルダを演じるところ。配役は、クラシックもエックもなんでもござれのマニュエル・ルグリと、次の公演「シーニュ」でとうとう引退してしまうヌレエフ・ダンサーの一人・カデル・ベラルビ。彼はキャラクターダンスなどの癖がある役に定評があるので、ベルナルダはまさにはまり役といえるでしょう。運よく彼の配役で見れたのでラッキー!
30年も前につくられたのにいまだに新しい。斬新でシュールな世界をぜひご堪能あれ!
ちなみにこちらは私が釘付けになったエックの「眠れる森の美女」。この作品では、オーロラは呪いの針ではなく、麻薬の注射針によって眠って(自分の殻に閉じこもって)しまいます。
キャスト表及びレビューはこの下からどうぞ。
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2008.05.03
ballet review*Hamlet
Fri 25 APR 2008, Northern Ballet Theatre
Hamlet
ハムレット
Music by Philip Feeney, Choreography by David Nixon
サドラーズウェルズ劇場でノーザンバレエの新作、ハムレットを見てきました。
ご存知、シェイクスピアの4大悲劇のひとつ。
…と思いきや! なんと振付・監督のニクソンは話の舞台を大胆にも1940年代の第2次世界大戦期へ移しています!!
舞台はパリ。ハムレットが前線から戻ってくると、パリはナチであふれており、自分の父は死んでおり、母はナチの息がかかった伯父と再婚していた…という話になっております。
音楽はフィリップ・フィーニーのオリジナル。ダンスもクラシックではなくコンテンポラリーで力強い動きが多い。完全な新作への意気込みが感じられます。
こちらが予告編。
さて、そんな話題作を目の前にわたくし…寝ちゃいました。決して作品がつまらなかったとかそういうことではなく。平日&レッスンの疲れによる疲労で。今回はめずらしく、バレエ初心者の友達と、久々に正規の値段でチケットを買って見に行ったというのに…。友達に、「あんた、寝てんじゃん!」と突っ込みを入れられました。てへ。
そんな半分睡眠状態で見たレビューでもよろしければ…(書くのかよ)下からどうぞー。(キャスト表もあります。)
↓寝たくせに…クリックほしいです。



Hamlet
ハムレット
Music by Philip Feeney, Choreography by David Nixon
サドラーズウェルズ劇場でノーザンバレエの新作、ハムレットを見てきました。
ご存知、シェイクスピアの4大悲劇のひとつ。
…と思いきや! なんと振付・監督のニクソンは話の舞台を大胆にも1940年代の第2次世界大戦期へ移しています!!
舞台はパリ。ハムレットが前線から戻ってくると、パリはナチであふれており、自分の父は死んでおり、母はナチの息がかかった伯父と再婚していた…という話になっております。
音楽はフィリップ・フィーニーのオリジナル。ダンスもクラシックではなくコンテンポラリーで力強い動きが多い。完全な新作への意気込みが感じられます。
こちらが予告編。
さて、そんな話題作を目の前にわたくし…寝ちゃいました。決して作品がつまらなかったとかそういうことではなく。平日&レッスンの疲れによる疲労で。今回はめずらしく、バレエ初心者の友達と、久々に正規の値段でチケットを買って見に行ったというのに…。友達に、「あんた、寝てんじゃん!」と突っ込みを入れられました。てへ。
そんな半分睡眠状態で見たレビューでもよろしければ…(書くのかよ)下からどうぞー。(キャスト表もあります。)
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Tue 11 Mar 2008, The Royal Ballet
Electric Counterpoint
エレクトリック・カウンターポイント
Music by J.S. Bach, S. Reich, Choreography by C. Wheeldon
Afternoon of a Faun
牧神の午後
Music by C. Debussy, Choreography by J. Robbins
Tzigane
ツィガーヌ
Music by M. Ravel, Choreography by G. Balanchine
A Month in the Country
田園の出来事
Music by F. Chopin arranged by J. Lanchbery, Choreography by F. Ashton
ロイヤルバレエのミックスプロに行ってきました。
今回のお目当ては、以前ビデオでちらっとだけ見た、ツィガーヌと田園の出来事。特に田園の出来事は、アシュトンの振り付けたパ・ド・ドゥがとてもきれいだったので、一度全幕で見たいと思っていたのです。
しかし、この公演の目玉はもう一つ、新鋭振付家のウィールドンの新作でもあった様子。ウィールドンはロイヤル出身で、ダンサーの登竜門、ローザンヌ国際コンクールで金メダルを取ったほどの実力あるダンサー。しかし元から振付に興味があったらしく、20歳でNYCBに入団、26歳で常任振付家に就任。まだ現役バリバリの30代なのに、今は自分のカンパニーも旗揚げし、もっぱら振付の仕事で忙しくしている身だ。
そんな彼の新作。(実は私自身、ウィールドンの振り付けを見るのは初めて。ローザンヌのソロ以外は。)ダンサーのドキュメンタリーのような構成になっており、映像も使い、舞台、演出、振り付けのすべてがすごくモダン。「モダン」という言葉よりも「コンテンポラリー」。未来的ともいえるような…。とにかく時代の先端を行っているという感じ。
そのあとはまるで時代をさかのぼるようなプログラム。
次はロビンスの「牧神の午後」。こちらは古典の話とは違い、バレエのレッスン上でのカップルの踊り。午後のまどろみの中、二人のダンサーが引き寄せられるように踊り、また去っていく、という感じ。
そしてウィールドン、ロビンスとのNYCBつながりで、次はバランシンのツィガーヌ。私の中のバランシンは、ジュエルズやシンフォニー・イン・Cといった、クラシックの音楽をバレエで体現、といったイメージで全くストーリーがなくてあまり好きではないのだけど、この作品は珍しくジプシーっぽい作品。なので、見てみたかった作品の一つ。
そして最後にアシュトンの「田園の出来事」で、一幕ものの物語。ひと夏の休暇を過ごす上流階級の幸せな一家。美しい夫人・ナタリアは息子の美しい青年家庭教師にひかれるが、養女も彼のことを好きで…、というとっても昼ドラ的な内容。しかし主演のヤノウスキー演じる夫人の踊り、そしてショパンのピアノがとても美しく、まるでロマンチックな小説を読んでいるかのよう。
…というラインナップ。私個人的には最後の「田園の出来事」が期待を裏切らず素晴らしい出来でした! どのような作品かは、こちらのビデオでチラ見できます。
Macarova & Dowell
レビューはこの下からどうぞ。
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Electric Counterpointエレクトリック・カウンターポイント
Music by J.S. Bach, S. Reich, Choreography by C. Wheeldon
Afternoon of a Faun
牧神の午後
Music by C. Debussy, Choreography by J. Robbins
Tzigane
ツィガーヌ
Music by M. Ravel, Choreography by G. Balanchine
A Month in the Country
田園の出来事
Music by F. Chopin arranged by J. Lanchbery, Choreography by F. Ashton
ロイヤルバレエのミックスプロに行ってきました。
今回のお目当ては、以前ビデオでちらっとだけ見た、ツィガーヌと田園の出来事。特に田園の出来事は、アシュトンの振り付けたパ・ド・ドゥがとてもきれいだったので、一度全幕で見たいと思っていたのです。
しかし、この公演の目玉はもう一つ、新鋭振付家のウィールドンの新作でもあった様子。ウィールドンはロイヤル出身で、ダンサーの登竜門、ローザンヌ国際コンクールで金メダルを取ったほどの実力あるダンサー。しかし元から振付に興味があったらしく、20歳でNYCBに入団、26歳で常任振付家に就任。まだ現役バリバリの30代なのに、今は自分のカンパニーも旗揚げし、もっぱら振付の仕事で忙しくしている身だ。
そんな彼の新作。(実は私自身、ウィールドンの振り付けを見るのは初めて。ローザンヌのソロ以外は。)ダンサーのドキュメンタリーのような構成になっており、映像も使い、舞台、演出、振り付けのすべてがすごくモダン。「モダン」という言葉よりも「コンテンポラリー」。未来的ともいえるような…。とにかく時代の先端を行っているという感じ。
そのあとはまるで時代をさかのぼるようなプログラム。
次はロビンスの「牧神の午後」。こちらは古典の話とは違い、バレエのレッスン上でのカップルの踊り。午後のまどろみの中、二人のダンサーが引き寄せられるように踊り、また去っていく、という感じ。
そしてウィールドン、ロビンスとのNYCBつながりで、次はバランシンのツィガーヌ。私の中のバランシンは、ジュエルズやシンフォニー・イン・Cといった、クラシックの音楽をバレエで体現、といったイメージで全くストーリーがなくてあまり好きではないのだけど、この作品は珍しくジプシーっぽい作品。なので、見てみたかった作品の一つ。
そして最後にアシュトンの「田園の出来事」で、一幕ものの物語。ひと夏の休暇を過ごす上流階級の幸せな一家。美しい夫人・ナタリアは息子の美しい青年家庭教師にひかれるが、養女も彼のことを好きで…、というとっても昼ドラ的な内容。しかし主演のヤノウスキー演じる夫人の踊り、そしてショパンのピアノがとても美しく、まるでロマンチックな小説を読んでいるかのよう。
…というラインナップ。私個人的には最後の「田園の出来事」が期待を裏切らず素晴らしい出来でした! どのような作品かは、こちらのビデオでチラ見できます。
Macarova & Dowell
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