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この間、ミュージカルのオーディションの話に触れたのでその関連でテレビの話題を一つ。

ただいまBBCでは「I'd Do Anything」という番組をやっています。サブタイトルは「Who is Nancy?」

ナンシーは誰? ほんまに誰やねん。

ナンシーというのはミュージカル「オリバー!」に出てくる女性メインキャストの役名です。メインタイトルの「I'd Do Anything」は「オリバー!」にでてくる歌のタイトルです。

そう、この番組はウェストエンドのミュージカル「オリバー!」のナンシーをテレビ番組でオーディションして視聴者に選んでもらおうという番組なのです。

ミュージカルのオーディション番組はこれが初めてではありません。すでに「サウンド・オブ・ミュージック」のマリア、「ヨセフと不思議なテクニカラーのドリームコート」のヨセフ、「グリース」のメインキャストの二人などがテレビでオーディションされ、選ばれたキャストがウェストエンドの舞台に立ち、その輝かしい経歴のスタートを踏んでいます。

チャンスは誰にでもある。応募資格は性別、適度な年齢制限ぐらいで、経歴は一切不要。イギリス全国各地で予選があり、それを勝ち抜いてきた人たちだけで、テレビでの本選開始です。

しかし。私としては、実力重視の舞台の世界のキャスティングにメディアが絡んでくるのはどうかと思うんですよね。これはプロダンサーの友達も同意見。

もちろん舞台のキャスティングですから、ある程度以上のレベルは必須です。それ以上の素質を見抜くのが審査員やキャスティングの仕事ですが、これに視聴者が絡んでくるとなるとその審査も乱れてきます。

視聴者はテレビのみを通して役者たちを見ます。したがって、テレビの演出次第で視聴者の役者に対する印象も変わってきます。加えて舞台にそんなに興味ない人も審査に参加できるので、演技技術だけが審査の対象になるわけじゃない。ルックスはもちろん、ときには役者本人のパーソナリティーも重要な審査ポイントになったりします。

前回の「ヨセフ…」の主役、ヨセフに選ばれたリー・ミードは歌ももちろんうまいけど、ルックスが抜群。実際、審査員の一人の女性もべたぼれでした。私はこの番組、最初のほうの1回しか見てませんが、この人を見た時、絶対この人は最終まで残ると感じました。私はいろんな舞台をずっと見てますが、役者に対する審美眼があるかどうかはわかりません。しかしこれが的中したというのは、テレビ側がそれだけ彼を持ち上げていた、ということかなーと今になって思うのです。

ちなみにこれが、噂のリー・ミード。



この番組のネックはそれだけではありません。前回の「ヨセフ…」、今回の「オリバー!」、ともにミュージカル界のキング、アンドリュー・ロイド・ウェバー卿が特別審査員として出演しています。

特別審査員の特別の意味は本当に「特別」。彼の鶴の一声で審査はどうにでもなってしまいます。審査員は彼を神のように崇め、彼のコメントにいちいち納得。ちなみにこの「オリバー!」番組では主役のオリバーも選ばれることになっていますが、番組趣旨とは反し、視聴者が選ぶのではなく、ついにロイド・ウェバー卿が選ぶことに。

こういうことがあるから、メディア上でのオーディションが本当にフェアなものなのか…ちょっと不安。というのはこれは別の視聴者参加型番組で投票に細工があったとかいうニュースがあったからです。この話は次回に。

とはいえ、メディアに出ること自体は役者志望者にとっては顔を売る絶対のチャンス。たとえ役をゲットできなくても、全国放送のテレビに顔が映れば、次のチャンスにも活かせるわけです。この方法に不満があるダンサーだって、チャンスを逃すわけはありません。チャンスはチャンス。方法がどうであれトライすることだけが次の仕事につながるわけですから。

もちろん業界だってウハウハ。この公開オーディションの放送のおかげで、ミュージカルに興味のなかった人たちをウェストエンドまで足を運ばせることに成功しました。

舞台の世界が活気づくのはうれしいことだけど、これを機会に役者レベルが落ちないか…それだけが私の心配です。



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