lordofthering18, May, 2007 Theatre Royal Drury Lane

The Lord of The Rings
ロード・オブ・ザ・リング


ついにファンタジーブームもミュージカルの世界までやってきました。トールキンの指輪物語のミュージカル版です。ホビットの風貌や、ガンダルフ、サルマンなど映画に類似している箇所があるので映画版が元になっているのかも。

こんな作品です。




あらすじは上にも書いたように皆さんご存知のあのお話。とてつもない魔力を持つ指輪を、魔物の手に渡さずに火山に捨てに行くお話。私もこの話が舞台になると聞いて、「え? 第1部まで?」とか思いましたが、なんとちゃんと映画で言うパート1から3まで全話をやります。あの長い話をどうやって2時間半で!? と思うでしょうが、まあ実際はやはり長くなって、約3時間の3幕構成です。(2幕と3幕の休憩は5分ほどで客席からは立てない。)

見所はやはりファンタジーだけあって、いろいろな仕掛け、そして壮大な舞台装置。とにかく豪華です。首のない黒騎士や、指輪の魔力で姿を消すシーンなど、演出に注目。音楽は映画のエンヤを連想させるアイリッシュチックなもの。よりドラマチックに仕上げます。ダンスのほうもアイリッシュのようなリズムのある楽しい曲です。

hobbit観劇される方に一言アドバイス!! ぜひぜひ、7時15分には劇場へついてください!! 開演15分前からもうすでにストーリーは始まっているのです…! なんとホビットたちが客席に下りて祭りで使う蛍(?)を捕まえようと奮闘しています。ステージの近くだけといわず、かなり奥のほうまで降りて観客とからんでくれます。あなたの頭にもホビットたちの網がかかるかも?

もうひとつおまけのアドバイス。チケットが取れなかったという方、ぜひ劇場へ言って聞いてみてください。その日のスタンバイチケットが出ています。(スタンバイとは違うのかも? ソワレだったけど、並ばずに朝には買えました。プレヴュー期間だったからかもしれません。)私は最前列の50ポンドの席を20ポンドでゲット!! どの席かはその日によって違うようですが、あきらめないで!!

見に行きたくなったらワンクリック。↓
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Reviewが見たい方はこの先へどうぞ。
Cast

Gandalf Malcolm Storry

Frodo James Loye

Gollum Michael Therriault
Aragorn  Jérôme Pradon
Galadriel Laura Michelle Kelly

Sam Peter Howe
Merry Richard Henders
Pippin Owen Sharpe

Legolas Michael Rouse
Gimli Sévan Stephan
Boromir Steven Miller

Arwen Rosalie Craig
Saruman Brian Protheroe

さて、友達がすっごくよかったといっていたのを受けてさっそく見に行ったこの新しい舞台。私にとって大注目は、あの長い話をどうやってまとめたかという演出。

余裕を持って劇場へ行くと、もうすでにホビットたちが客席でうろうろ。当日にチケットを取ったにもかかわらず、端っこだけど一番前の席をゲットした私の前には舞台へ続く階段が。なのでホビットたちだけにとどまらず、開演中しょっちゅうキャストがうろうろして間近で見れるいい席だった。ホビットたちはパーティーで使う蛍のようなものをとろうと客席や舞台を右往左往。私たちの様な端っこ、一番前の席の人の頭に虫取り網をかぶせたり、客席の真ん中のほうの人たちにも話しかけたりして大サービス。開演前から私たちを物語の中に引きずり込みます。

そして、会場ホールではブザーが鳴るものの、客席にはいつから話が始まったのかよくわからないまま、パーティーへ突入。アイリッシュの雰囲気を持ったホビットたちの踊りは生き生きとしてとても楽しそう。振付家がBilly ElliotのPeter Darlingというのも注目どころ。…とは言うものの、本格的なダンスシーンは一幕のホビットのシーンと町の人々のシーンぐらい。あとは歌で聴かせるミュージカルだ。

注目の演出。話はおおかたが映画のPart1 から。1幕はガンダルフが洞窟で落ちるところまで。しかし、冒険ものだけに、移動のシーンが多い。さて、それをどう演出するかというと、演出家はライオンキングの手法を拝借(したと思われる)。森の移動のシーンではグレーのフード付きマントと長い棒を持ったアンサンブルを木か何かに仕立て、円形の動くステージを使ってホビットたちが歩いていくという演出。ちなみにこの円形の仕掛け、ライオンキングのあの舞台のようにせりあがったり、あるときは一部分だけが20センチほど浮いていかだを表現したりと自由自在。お金かけてます。でもあれだけ場面転換が多い舞台であればしょうがない。それでも小道具をうまく使ったりしていて、大掛かりなセットは本当にその円形ステージ舞台ぐらいだ。stage lotr幕はポスターにも見られる大きなリング、それに張り巡らされるようにして、ステージから木の枝がサイドのボックス席のほうまでのびている。この枝が常にこの物語の世界観のを表現している。2幕最初でゴラムが幕についている枝を利用して上からスパイダーマンのように降りてくるシーンはまさに映画のまま。

小道具の使い方がうまかったのは街のシーン。(Part 1でホビットたちがアラゴルンと最初に出会うあの街。)街の塀は細長い板のようなものをアンサンブルがかかえて表現。ひとたびホビットたちが街へ入ることを許されると、アンサンブルたちは町の人々にはやがわり、そして板はなんと酒場のベンチに。そしてベンチを使ったダンス。これもアイリッシュダンスのようなリズムのよいダンスで秀逸だった。

ライオンキングと類似している点でもうひとつ、魔物や黒い騎士たちといった人間じゃないものたち。申し訳ないけどこれはパクリといえるんじゃなかろうか。グールはあからさまにライオンキングのハイエナだったし、大きな黒い馬に乗った騎士はライオンキングのキリンを思い出させた。ロープにぶら下がってエルフたちが降りてくるシーンも、ライオンキングのデュエットのシーンで見たような...。他にもライオンキングを彷彿とさせるシーンがちらほら。確かにあの指輪物語の壮大な世界観を舞台で再現したことはすごいけど、もうちょっとひねれなかったのか。…というのは贅沢な注文でしょうか。

なんといっても…長いっ! 長いわりには場面転換が多く、中身がないことはないけれど、感情移入ができにくいのは確か。話のまとめ方はよかったけれど、せわしない感じは否めない。あと、これは好みにもよりますが、私はダンス・ミュージカルのほうが好みなので、2幕以降の歌で聴かせるシーンが多くなると眠くなってしまいました...。どの曲も似たようなのが多かったというのもあり、私の中で心に残った曲はなく、ちと残念。

しかし大作だけあって、集まったキャストは豪華。特に女性エルフたちの歌声は秀逸。特にガラドリエル役のケリーは、メリー・ポピンズのオリジナルキャスト。なのにもかかわらずガラドリエルの出番はあまりにも少ない…。(もちろん、他のキャストに比べたら見せどころはありますが。)上記に載せた以外の役はアンサンブルがかけもち。ホビットになったり、グールになったり、ソロもあったりでアンサンブルの人たちはさぞかし大変でしょう。しかしそれだけにどのパートも見ごたえがあります。迫力の歌とあの壮大なスケールを、ぜひ生でご覧ください!

おすすめ度 ★★★☆☆
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