上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
バッセル引退8, Jun, 2007 The Royal Ballet

Checkmate
チェックメイト

Choreography Ninette de Valois, Music Bliss

Symphonic Variations
シンフォニック・ヴァリエーション

Choreography Frederick Ashton, Music Franck

Song of the Earth
大地の歌

Choreography Kenneth MacMillan, Music Mahler

今シーズン最後のプログラム、トリプルビルを見てきました。

今回のプログラムはロイヤルバレエを代表する3大振付家の作品を集めたもの。

ニネット・ド・ヴァロワはロイヤルバレエの創始者。このチェックメイトという作品はその名の通り、チェスの戦いをバレエにした一幕もの。

シンフォニック・ヴァリエーションはアシュトンの作品でも有名なもののひとつ。フランクの曲に合わせて、6人の男女が踊る、これも名前の通り、シンフォニックな作品。

最後はマクミランの大地の歌。私のお目当てだったのですが、とあるテレビで見たものと思いきやとんだ勘違い。ぜんぜん知らない作品でした。マーラーの歌曲に合わせて踊る作品。メッセージ性はあるものの、演劇的作品で有名なマクミランものとは違って、抽象的な作品。

そしてこの日はシーズン千秋楽ということのほかに、ロイヤルの人気プリンシパル、ダーシー・バッセルの引退公演でした!! だめもとでぎりぎりに問い合わせたけど、席がありました~。まあ、それが元でちょっとしたトラブルがあったのですが...。レビューはこの下からどうぞ。

こんな作品です。

Symphinic Variations (from Royal Opera House Opening Gara)


Cast

Checkmate

FIRST RED KNIGHT Bennete Gartside
SECOND RED KNIGHT Martin Harvey
THE BLACK KNIGHTS Ryoich Hirano, Eric Underwood

THE BLACK QUEEN Zenaida Yanowsky

THE RED QUEEN Alexandra Ansanelli
THE RED KING Alastair Marriott

THE RED BISHOPS Zachary Faruque, Richard Ramsey
THE RED CASTLES Kenta Kura, Ernst Meisner
THE BLACK CASTLES David Pickering, Henry St Clair


Symphonic Variations

Roberta Marquez, Belinda Hatley, Laura Morera,
Federico Bonelli, Steven McRae, Ludovic Ondiviela



Song of the Earth

THE MESSENGER OF DEATH Carlos Acosta

Gary Avis,
Darcey Bussell,
Mara Galeazzi, Isabel McMeekan, Samantha Raine,
Yohei Sasaki,
Ricardo Cervera, Bennet Gartside, Martin Harvey,

And artists


バッセルの引退公演、そして楽しみにしていた『チェックメイト』と『大地の歌』(これは『グローリア』と勘違い…とほほ。)とあって、張り切って早めに着いた私。ところが!! 思わぬトラブルのために最初のチェックメイトをロビーで見る羽目に…!! この話は思い出しても腹が立つくらいなので、きっと皆さんの気分も害することになるので後回しに。(←それでも言いたい。)

というわけで、冒頭は、かなりふてくされて舞台どころじゃなかったのでそんなに記憶にない…。赤のポーンとナイトの踊りがあり、ああ、こんなもんか、とかなりネガティブに見てました。が、ヤノウスキーの黒の女王が出たとたん、舞台に吸い込まれました。さっそくキャストを確認、ヤノウスキーと知るや、納得。彼女の長い手足はあの役にぴったりで、冷酷で毅然とした女王の踊りをまさしく体現。きびきびとした動きが長い剣も手伝って、より大きく見える。女王の風格が伝わりました。

この舞台はチェスの戦いをそのままダンスにしてるのですが、冒頭でプレイヤーが少し出てきます。その名も『Love』と『Death』。赤が愛で黒が死ってことなんでしょうね。というわけで黒の女王があんなに冷酷だったわけですが、愛の赤だけあって、赤の女王はなんだか慈愛に満ちた踊り。白鳥を思わせる雰囲気を、アンサネッリが表現。

作品としては私的にはもうひとつ…。黒の女王にヤノウスキー並みのダンサーをもってこないと、ちょっと寂しい作品かも。他の注目点は、黒の女王の前に私の目を引いた黒のナイトたち。長身の二人組みで、きれいな踊りをするなあ、と思ったら、あらっ! 日本人ダンサーの平野良一君。だいぶ前にローザンヌで見てから、どう活躍するかと注目してましたが、やっと目立った役が。(私が知らないだけかもですけど…)これを機会にもっと目立ってほしいです。

次のシンフォニック・ヴァリエーションは、以前オペラハウスのオープニングガラで、吉田都が踊った抜粋をみて、そんなに興味がわかなかった作品。踊り自体はよかったけれど、ストーリー好きな私としてはそんなに魅力を感じなかったのでした。そして今回も。そんなに興味をそそられなかったのですが、やっぱりアシュトンのステップは見てると目がくらむ…。今回、アリーナ・コジョカルの代役でロベルタ・マルケスが踊っていましたが、やっぱり以前テレビで見た吉田都の踊ったパートをみると、難しさを納得。踊り手によってこうも違うもんなのだ、と改めて感じました。悪くはなかったのだけど、吉田都が完璧すぎて。

ここでの注目はSteven McRae。この人はローザンヌで見て以来、大注目していた人。あのローザンヌの大会で踊ったタップダンスは忘れられない…。その彼がいまやソリストになって、この日も喝采を浴びていました。まだちょっとつめは甘いけれど、可能性を感じさせる、若さあふれる伸びのある踊り。もっと役をつけて経験をつんでほしい人。

若さといえば、もう一人若手がキャスティングされていました。Ludovic Ondiviela。この人もローザンヌで名前を知っていた人。ロイヤルにいるとはしらなんだ。彼は、McRaeがプリンシパルのコボーの代役で入った穴を埋める代役で入っていました。彼ももう少しつめが甘いのだけど、スタイルが抜群によい。ローザンヌ時代から注目していたアームスの美しさは今も健在。これからが楽しみ。

最後に、私が一番見たかった作品。…これもオープニングガラでみた「グローリア」と勘違いしていたのですが。まあ、なんにせよバッセルの引退公演だし!
と、気を改めたのですが、そんな私に睡魔が襲い掛かる…。演劇的バレエで有名なマクミラン作品にもかかわらず、今回のは抽象的な作品。音楽はマーラーの歌曲を使っており、これがまた子守唄に聞こえる…。

それでも、いかんいかん、と思って集中するのですが、まったくもって頭に入ってこない…。

ええ。寝ましたとも。すいません!! 何のためにいったんだ…。いや、バッセル最後の記念すべき公演ですから。そこにいりゃいいのさ。とはいっても、その肝心なパートで寝てるんですけどね。

記憶に残っているのはすべてのパートを通して出演したアコスタぐらい。やはりまわりに比べていちいち正確で美しい。バッセルもあの長い手足はやっぱり美しかったけど、引退公演として記憶に残るような名演技とは...。いや、半分寝てた私に言う資格はないけれど。ちなみにこの『大地の歌』の部分だけ、バッセル引退スペシャルとしてBBCで生放送されました。だけど私の友人曰く、VTRで放送されたエリートシンコペーションのほうがすばらしかった、とのこと。私もそっちのが見たかった!!

作品としてもいまいち私は好きになれず。せっかくのロイヤルの人気プリンシパル最後の公演なのに、この作品でよかったの? と思ってしまう。まあ、こういうことは本人に決めることはできないんでしょうけど。まだ白鳥のほうがハクが付いたんでは…と思ってしまいました。

モニカと抱き合って。最後のカーテンコールではお花がたくさんふりそそぎました。そして私の推測ですが、元芸術監督のダウエルと彼女のリハーサルを見ていたドナルド・マクレアリーっぽい人から大きな花束の贈呈。そして現芸術監督のモニカ・メイスンと二人で抱き合って...私の席からは表情がはっきり見えませんでしたが、テレビを見てた人によるとかなり泣いていたそうな。アコスタとエイヴィスに付き添われ、何回もカーテンコールに答えていました。出演者以外のダンサーたちも舞台に出てきて拍手。観客も総立ち。やっぱり、この瞬間のためだけにでも来た甲斐があったなあと思いました。



みんなに見送られて... アコスタとエイヴィスとバッセル










さて私の身に起きたトラブルとは、またもチケットトラブル。このトリプルビルは興味あったけど、さすがにバッセルの引退公演は即日で売り切れただろうと思ってあきらめてました。というわけで、公演は金曜でしたが私がチケットを取ったのはその週の月曜。言ってみたら、まだあるというじゃありませんか。しかも、一番上だけど真ん中の席が! 即買いですよ、もちろん。まさか取れると思ってなかったからご機嫌でしたとも。

それが当日行って見たらおばあさま方が団体で私の席のあたりに座ってらっしゃる。も~、おばあちゃんたちったらぼけてる? と思ってたずねてみたら、ぼけてるのは私のほうでした。おばあちゃんに、これ昨日のチケットよ、とご指摘!! はあ!? 何で!? あの時私は絶対に、金曜日の公演って言ったはず。悩んでる場合ではない、もう開演のベルは鳴ったのだ! あわててBox Officeへ。

係りに掛け合っても、「それは日付を確認しなかったあなたの責任です。」と、あっさりさっぱりすっぱり斬られました。ていうか、私覚えてるんですけど。あんたでしょ。(その掛け合った係りが私のチケットを手配した。)あんたが間違ったんやないかぁっ! ええ、そうですとも、私が悪いですよ。「 ‘Coz I didn’t know you guys are SO unreliable!!」って罵りまくってやった。脳内で。日本じゃまずこんなミス考えられないでしょう!? …ええ、そうです、ここはイギリス。こんなミス当たり前。むしろあるほうが普通。

イギリス人はこういうミスは本当に多いというけど、改めて身にしみました。これでもダブルチェックの習慣は付いてきたんだけど、ロイヤルオペラハウスのような格式あるところでもこんなだもの。本当に気を緩めることはできませんね。結局、幸運にもまだ席はあり、一番安い席でさらに15ポンドを支払ってみる羽目に。(しかも死角あり。)その席でご一緒したおばさんにも「日付チェックしなかったの? ばかね~」と一蹴されましたとさ。
関連記事
スポンサーサイト
Secret

TrackBackURL
→http://themadjournal.blog121.fc2.com/tb.php/26-998e3a00
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。