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3, Aug, 2007 Bolshoi Ballet at London Coliseum

bolshoi bayadereLa Bayadere
ラ・バヤデール


Choreography by Y. Grigorovich after M. Petipa Music by Minks

ボリショイバレエのロンドン公演、ラ・バヤデールを見てきました!

舞台は昔のインド。寺院で神に使える舞姫が、戦士と禁断の恋をするも、その戦士はバラモンの娘にあっさり乗り換え、舞姫は死を選ぶ。それに怒った神様が戦死の結婚式の日に神殿ごと崩壊させる…。と、なんとも救いようのない話ですが、その悲恋がバレエに美しく描かれています。

見所は、インドのエキゾチックな舞踊と生粋のクラシックが同時に見られるところです。中でも3幕の影の王国はコンサートでも好んで上演される有名なシーン。大勢のコールドバレエが一糸乱れずアラベスクで順々に出てくるところは鳥肌が立つほどきれい。

このバレエには主役級の女性ダンサーが二人登場し、主役の舞姫ニキヤはもちろん、バラモンの娘のガムザッティ役にはプリンシパル、もしくは期待の若手ソリストが起用され注目されるキャスティング。2幕の婚約の宴のパ・ド・ドゥは見所のひとつ。2幕には他にも、ボリショイのお家芸ともいえる男性たちの力強い太鼓の踊りも注目です。


下はボリショイバレエのラ・バヤデールから、黄金の仏像の踊り。(踊っているダンサーも私が見た人と同じ。)




Cast

NIKIYA Svetlana Lunkina
SOLOR Denis Matvienko
GAMZATTI Natalia Osipova

THE RAJAH Alexei Loparevich
THE HIGH BRAHMIN Andrei Sitnienko
A SLAVE Artem Shpilevsky

D’JAMPE DANCE Svetlana Gnedova, Joo Yoon Bae

DANCE WITH DRUM Anna Antropova, Pavel Dmitrichenko, Denis Medvedev
THE GOLDEN IDOL Ivan Vasiliev
MANU(dance with jug) Chinara Alizade

THE THREE SHADES Ekaterina Krysanova, Anna Leonova, Anna Nikulina

初の生バヤデールでした。今回も美しいロシアダンサーに酔いしれた夜となりました。

主役の二人はルンキナとマトヴィエンコ。1幕のパ・ド・ドゥは大好きなのだけど、なんだかテンポが速かった…。私はゆっくりじっくり見せてほしかったのですが。ルンキナは1、2幕は少しおとなしかったように思います…。きれいなんだけど華がないというか。もちろん美しいダンサーなのですが。ニキヤという役柄がそう見せているのかな? 

というのは、ガムザッティ役のオシポワがすばらしかったのです!! まあ、お嬢の役なので衣装とかそういうのも手伝ってるのかもしれませんが、登場から華がある!! そしてグリゴローヴィチ版ではガムザッティのソロがここであるのですが、華があって完璧のテクニック。お姫様ぶりを観客に見せ付けました。

一幕のジャンプの踊りのシーンでは、ボリショイダンサーの層の厚さがうかがえました。みんなきれいにそったアチチュードのジャンプ! そしてみんなスタイルがよろしい。海賊ではザハーロワに目がいって彼女だけがそう見えたけど、ルンキナもコールドも、みんな顔がちっちゃくて細くて、手足が長い!! 失礼ですがロイヤルはそうでもないので、ボリショイバレエのスタイルのよさには面食らいます。

一幕最後のニキヤとガムザッティのけんかのシーン。ここは芝居に徹したヌレエフ版に対して、グリゴローヴィチ版はもっとバレエ的。比べてみると、いたるところでグリゴローヴィチ版は踊るところにこだわってるな、というのがわかります。(ただ通り過ぎるだけのところにもステップを入れたりなど。)芝居しながら踊るのは大変だし、ましてやけんかの様な真に迫るシーンなど、へんにステップをいれるとしらけてしまうのですが、スピード感とダイナミックなステップでそれをカバー。ニキヤがジュッテでガムザッティを追い詰めるシーンは鬼気迫るものがありました。

2幕のパ・ド・ドゥでは、もうガムザッティが主役なんじゃないの!?と思えるぐらいにオシポワが絶好調。相手役のマトヴィエンコも影が薄くなるほどの存在感を発揮。彼女の魅力はソロで最も輝いて見えました。オシポワは体重がないんじゃないかってくらい重力を感じさせない。まるでボールのようにポンポンジャンプするのが印象的でした。しかも音がしないし、本当にボールのように、下に落ちる感覚でなく跳ね上がる感覚。ジゼルやシルフィードのような妖精役で今度見てみたい。

マトヴィエンコも絶好調なんですよ、オシポワの影で。決めるところは決めるし、ジュッテも180度開いていて美しく完璧。ただ、オシポワが華やか過ぎるだけなんだ…。オシポワはさらにコーダの(このコーダもソロル出てこないから…。)フェッテで華やかさに拍車をかけます。シングル、ダブルのあと、最後はダブルを4回連続で!! まいったね。もうあんたが主役。

続くニキヤのソロではルンキナが美しいラインを披露。アダージオはよかったけど、花かごのところではいまいちスピードが足りなかったような。だけど彼女の真骨頂は3幕からなのです。

1,2幕ともオシポワにおされ気味で、(ニキヤの役柄が湿っぽいからしょうがないかもしれないけど)いまひとつ目だってなかったルンキナでしたが、正真正銘のクラシックダンサーということを3幕で証明。彼女にはかっちりしたスタイルがあっていると見た。3幕のアダージオでは神々しささえ感じられました。スカーフの踊りでもゆるぎないテクニックを披露。マトヴィエンコも絶好調。ソロではすばらしいジャンプと正確なテクニックを披露。見ていて気持ちがいい、安心して見られるダンサー。

許せなかったのがオーケストラ。海賊でもへまをしていたけど、この日はひどかった…。特にバイオリンのソロ!! 大事な曲の終わりで「キキィ~~~~ッ」て…。これが2回も。2回目はお客さんも失笑ですよ。かわいそうなのはニキヤ…。せっかくのソロでポーズをとったのにあの音では…。このほかにもなんだかメロディーとリズムがあってないような曲があったのは気のせいか? せっかくオケもロシアから来てるんだからちゃんと聞かせてほしいもんです。

ラストは神殿崩壊。この晩は初めてなのでどうなるのかわくわくしていたのですが、すべてスクリーンで表現だったのでちょっと拍子抜け。私としては、影の王国でひとつになれたのに、何でまだ神様怒ってんの?ッて感じでこのバージョンはよく理解できません。

そのほかのダンサーでは、まず黄金の仏像のワシーリエフ。2番プリエのジャンプがきれいに形ができていてすばらしかった。水がめの踊りでは、ダンサーが手を使わない分、足のラインの美しさが際立っていた。太鼓の踊りはもはやボリショイのお家芸とでも言おうか、力強くダイナミックに踊るキャラクテールダンスが会場を盛り上げた。

そしてコールドバレエ。これだけそろって、しかもスタイルがよいと見ごたえがあるってもんです。もちろんブラボーの嵐。みんな本当に足が細くて長い!! 長々アラベスクで降りてくるところはさすがに睡魔に襲われたのですが、横の人がブラボー言いまくるもんで起こしてくれました。

あと少し気になったことは、どーしてロシアって衣装がダサいのか…。特にソロル。他のビデオではあの衣装じゃないのに。全身薄紫!! そして縁取りに銀でピンクのお花…。3幕は証明のおかげで気にならなかったけど、2幕はちょっとソロルだけが浮いて見えました…。あと、水がめの踊りにいたっては、まるで一昔前のギャルのような衣装でした…。(ビキニトップにピンクのしましまスカート。そして花さしヘアスタイル。)もうちょっと何とかならんかな…。
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