上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
これはツアー公演のポスター
7, Aug, 2007 Bolshoi Ballet in London Coliseum

Spartacus
スパルタクス

Choreography by Y. Grigorovich Music by A. Khachaturian

スパルタクスを見てきました!

古代ローマのスパルタクスの奴隷反乱を題材にしたバレエで、ボリショイバレエの代表作品。スパルタクスがローマにつかまり剣闘士となり、そこから何万もの奴隷を従える反乱の指導者となるも、クラッスス従えるローマ軍に敗れて死ぬところまでを描いています。

最大の見所はなんと言っても男性群舞。ボリショイは女性ダンサーも美しいけど、ボリショイを代表する振付家、グリゴローヴィチが残したこの「スパルタクス」のおかげで男性群舞に定評があります。扱うテーマが戦争だけあって、この作品では男性が主役。白鳥の湖のような美しい女性群舞を想像していると度肝を抜かれます。

剣の舞で有名なハチャトゥリアンの壮大な音楽にのせて、男性戦士たちが舞うさまは勇ましく雄大。ロシアスタイルが映える振り付け。もちろんそれだけでなく、主役のスパルタクスと恋人フリーギアが踊る3幕のパ・ド・ドゥは音楽も美しく、優美なアダージオと大技のリフトでも見せてくれるすばらしい場面。

ボリショイの代表作品だけあって今日はほぼ満席。学割もなく、立ち見しか買えなかったので仕方なくバルコニーの立見席(£5)を購入。これが結構大丈夫。バルコニーの一番後ろでしたがそんなに遠くもなく、ど真ん中で上からよく見えたので満足。立つのぜんぜん大丈夫って人にはお勧めします。


↓映像は3幕の有名で美しいパ・ド・ドゥ。(ベスメルトノワ&ムハメドフ)

Cast

SPARTACUS Denis Matvienko
CRASSUS Vladimir Neporozhny
PHRYGIA Svetlana Lunkina
AEGINA Maria Alexandrova

THREE SHEPHERDS Denis Medvedev, Andrei Bolotin, Ivan Vasiliev

FOUR SHEPHERDS Vitaly Biktimirov, Georgy Geraskin, Pavel Dmitrichenko

SHEPHERDESSES Svetralana Gnedova, Maria Prorvich, Anastasia Stashkevich, Alesya Boyko, Joo Yoon Bae


ボリショイの代表作だけあって、ロシアーーーーーーーーーって感じでしたね。ロシアスタイルは苦手な私ですが、3幕の有名なパ・ド・ドゥだけは気に入っていてぜひとも全幕で見たいと思っていたのでした。(DVDあるけど見てなかった…。)

やっぱり男性群舞がとっても迫力ありました! ベジャールなどのコンテンポラリーでよく踊られることはあっても、こういったクラシック(っぽい)作品であれだけ男性群舞ばっかりを見れる作品もないでしょう。

ともあれ、大迫力の中スタートしたのはよかったですが、クラッススのネポロジーニーは疲れていたのか? 踊りにキレがない…。荒っぽいダンスというか、勇ましい役なので荒っぽく見せるのはいいけれど、もうちょっと元気よく踊ってほしかった。せめて一幕の最初の出ぐらい…。

タイトルロールはまたまたマトヴィエンコ。ボリショイは他に男性プリンシパルを連れてきてないのかって心配するくらい、今回彼ばっかり。他の日では他の人が出てるんでしょうけど…。でも、連続して出演してる(と予測)ようにはまったく見えない踊りを披露。作風とムハメドフのスパルタクスを見ているだけに、彼は線が細すぎるかもと思っていたけれど、力強い踊りでそれをカバー。踊りが正確なのは私は大好きなのですが、この作品ではもっと荒くてもよかったかな、と言うのは私の贅沢でしょうか。とにかくダンスは完璧。激しい踊りがぶっ続けのこの役で、3幕の最後まで、ジュッテの足のラインもジャンプの高さも、すべて最高レベルで保ち続けていた彼には当然カーテンコールで拍手喝采。ビデオで見ていたとき(確かキエフ時代)と比べたら、演技にも深みが出て男らしくなった気がします。

フリーギアはルンキナ。フリーギアの雰囲気にはぴったりだけど、やはり一幕のようなちょっとキャラクターっぽいダンスはあんまり合っていない気がする…。そのかわりアダージオではやはり美しいラインを見せてくれました。一番よかったのは3幕の最後。スパルタクスのしに取り乱すシーンが一番よかった。こういったシーンは苦手かな、とも思ったけど感情がよく伝わりました。

そして、スパルタクスの影の主役、エギナ。そうじゃないかもしれないけど私はそう呼ばせていただきたい。だって本当に、劇場でマトヴィエンコと同じくらい喝采を浴びてたのは彼女だったんだから。今回のエギナは、今回のツアーで見たかったうちの一人、アレクサンドロワ。出てきたときから女王のようなオーラ全開。パ・ド・ドゥしか知らなかった私は当然のようにフリーギアが準主役と思っていたけど、そうじゃない。彼女の方が出は多いし、おいしい役。ベスメルトノワか誰かが、グリゴローヴィチから最初はエギナ役を指名されていたというエピソードはこれで納得。

アレクサンドロワのエギナのセクシーなこと!! 出番すべてにエナジー全開で臨んでいることがわかるほど、エネルギッシュで完璧なダンスを見せてくれました。たとえそれがアダージオのようなゆっくりした動きでも、決して気を抜くことなく、ゆっくりと最後まで伸ばしきる、というような感じで、それがまたセクシーなのです。演技もばっちり、悪女っぷりを堪能しました。

作品全体としては…。やはり、ちょっと振り付けが古臭いというのは否めない…。ベジャールやプティの作品がいつ見ても新鮮なのと比べて、グリゴローヴィチの振り付けは時代が感じられます…。でもボリショイが踊るとロシアスタイルと溶け合って、ああこういう作品なんだなって納得するのですけど。一幕の道化が出てくるシーンは思わず笑いそうになってしまった…。(犬かと思った…)でも男性群舞シーンは本当に迫力があってよかった。あとは女性奴隷を踊っていた5人が美しいラインの踊りでよかった。

別キャストではタイトルロールにアコスタが客演。これも見たかった…。
関連記事
スポンサーサイト
Secret

TrackBackURL
→http://themadjournal.blog121.fc2.com/tb.php/34-af600f23
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。