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enb Carmen24 July 2011 Sun, English National Ballet

L'Arlesienne
アルルの女
Choreography by Roland Petit, Music by Bizet

Le Jeune Homme et La Mort
若者と死
Choreography by Roland Petit, Musuc by Bach

Carmen
カルメン

Choreography by Roland Petit, Music by Bizet



少し前のことになりますが、ENBのローラン・プティのトリプルビルを見てきました。

おりしもその1週間前に、このビルの全ての振付をした、ローラン・プティが亡くなりました。


Roland petit
(愛妻ジジ・ジャンメールと。お借りしました。)


ローラン・プティは私の最も大好きなバレエの振付家。
有名人が亡くなってこんなに悲しくなったのは、これが初めてです。
もうこの人のステキな振り付けが見られないんだと思うとショックで、心に大きな穴がぽっかりと開いてしまいました。


プティの振付はバレエでありながらモダンでかわいくて、パリジャンらしいウィットに富んでいます。

そのかわいい振付は日本でも人気で、日本でも新国立歌劇場や牧阿佐美バレエ団のレパートリーに取り入れられています。

最近では「Shall We ダンス?」の周防正行監督で映画化された「ダンシング・チャップリン」の振付も、彼のものです。


実は、私がバレエにのめりこんだのも彼の振り付けがきっかけ。

小さいころにバレエをやめた私は、クラシカルバレエなんて、ダサいと思ってました。

それがあるきっかけでミュージカルに目覚め、ジャズダンスの先生に、ダンサーになりたいならバレエは必須、といわれてバレエを再開。

そんなときに偶然、プティの「コッペリア」のビデオを家で発見したのです。
(母がバレエや舞台が好きで録ってあったのです。今思うとほんとラッキー。)

コッペリアはクラシカルバレエですが、プティはそれをおしゃれに、モダンに、かわいく、完全に振付を変えてしまいました!


こんなバレエがあったんだ!! と目からうろこ。

それからバレエに興味を持ち始めました。

あれからいろんな振付のバレエやダンスを見ましたが、やっぱりプティ以上に好きになれる振付家はなかなかいませんでした。


今回ENBが上演したのは、そのプティの三大代表作といっても過言ではありません。

それにしても、ENBがまさかプティをレパートリーにもっていたとは知りませんでした!

かなりフレンチな?作品ばかりなので、イギリスではめったにお目にかかることができないのです。

まさかロンドンで彼の作品が拝めるなんて!!

...と思っていた矢先の訃報。信じられませんでしたが、かなりのお年のようでした。


彼の作品にのめりこむうち、彼自身もステキな人柄だというのがわかってきました。

代表作、「カルメン」を一緒に作り上げた奥さん、ジャンメールをとても愛していたのが良く知られているほっこりエピソード。

こんなステキなおじいちゃんが欲しい!!と思ったものです。

心よりご冥福をお祈りします。


作品中では、「アルルの女」がバレエの中で私の大好きな作品のひとつ。ロンドンで見られてほんとにうれしい。

音楽と振り付けが完全にマッチしていて、まるでこの振付のための音楽のよう。

どの作品もほぼ半世紀を越え、新しくクラシカルになろう作品たちです。



今回は「ダンシング・チャップリン」でおなじみのルイジ・ボニーノが直々に指導。

ENBにはもっともっとプティ作品を上演して欲しいです!!

が、残念ながら千秋楽に行ったというのに、席はガラガラ...。

私は安い席を買ったのにあとで前のほうの席にいけて得をしましたが...やっぱりプティはイギリスでは人気ないのでしょうか...。

残念。あんなにステキなのにー。

ちなみに、金曜の夜は、その前週にアシュトン版ロミオ&ジュリエットに主演していたボリショイのイワン・ワシーリエフが「若者と死」に緊急ゲストとして客演!!

プティを偲んでということでの素晴らしいサプライズでしたが、もちろん売り切れ。見ればよかった...。

こちらでその素晴らしいお姿が拝めます。
http://laurentliotardo.photoshelter.com/gallery/Le-Jeune-Homme-et-la-Mort/G0000ocGEh_aEWXM


肝心の今回の一言感想と、キャスト表は下の「続きを読む」からどうぞ。


↓もっとプティ作品がイギリスにも知られるといいなあ!!
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L'Arlesienne アルルの女

GIRL Erina Takahashi
BOY Esteban Berlango


私の大好きな作品!! とっても楽しみにしていました!

どの作品もそうですが、私はパリ・オペラ座のものしか見たことがないので、ちょっと目が肥えているかしら...と思っていましたが、(ベストはルグリとゲランのビデオ。)

イギリスのカンパニーがプティをどんな風に仕上げたのか、なんか変な風にイギリスっぽくされたらいやだーと思いましたが、
満足のできでした!

特にこの主役の二人は期待にこたえてくれました!! 

高橋えりなさんは繊細なヴィヴェットの心情をよく表していると思いました。プティならではの足さばきもよかった!

フレデリのBerlangoも、ソリストながら情熱的に熱演!! この日一番のブラボーが送られました!



Le Jeune Homme et La Mort 若者と死

YOUNG MAN Anton Lukovkin
GIRL/DEATH Jia Zhang


ほんとにねえ、せつに、せつに、金曜の夜に見に行けばと思いました...この作品を見た後。

黄色いドレスの女のZhangはものすごくよかった。プティが好きそうなきれいな弧を描く甲に長い足。
踊りも妖艶で大胆で、ぴったりでした。まだコール・ドなんて信じられない!!

彼女は間違いなく、近い将来にがんがん昇進するでしょう。

が、若者役のLukovkinはというと...。一言、残念でした。

一緒に見た友達なんかは、「何でこの人、この役踊ってんの?」と辛らつなお言葉。

がんばってはいたけれどー。この役を踊るのは少々荷が重かったのでは...。
ジュニアソリストだそうですが、普通のピルエットで「???」と思わせるようではちょっと...。

千秋楽だからベストキャストで来るだろうという読みは外れましたな...。

この作品はコクトーのストーリーは好きですが、そこまで大好きというわけではなかったので、まあいいとしますが...。

踊りとは関係ないですが、Lukovkinは衣装もいけてなかったです。

若者役はだいたいデニムかデニムのオーバーオールなのですが、
彼のはなんだかプルーの全身タイツって感じでピチピチ! もうちょっと色を濃いブルーにするとかさあ。

ワシーリエフのときは普通のデニムだったのに何で?


Carmen カルメン

CARMEN Anais Chalendard
DON JOSE Daniel Kraus

TOREADOR James Streeter

LEAD BANDIT Nathan Young
LEAD BANDIT GIRL Nancy Osboldeston
SECOND BANDIT Grant Rae


さて、カルメンです。前述の若者と死でちょっと萎えたのでどうなるかと思いましたが...。

カルメン役のChalendardはこれまた、プティの好きそうな足の持ち主。ただ、甲がしんなりしすぎて頼りなかった。
もうちょっとカルメンらしくぱきっと踊って欲しかったのですが。
コーダのパドブレはまだよかったので安心。
ホセとのアダージオもよかったです。

ホセは残念ながらあまり記憶になく...。友達とも言ってたのですが印象が薄かったです。

この役はバンバン跳んで回ってという感じでもないので、ある種のカリスマ性が必要。それがなかった...。

どちらかというと、今回のカルメンは脇役たちのほうが光ってました。

トレアドールは完全に観客の目を奪いました。

Lead Banditの二人もよかった。2場の酒場のシーンではどっちかというと、主役の二人よりよかったんじゃ?と思うくらい。


と、まあちょっと残念なところがあった今回のプティプロではありますが、
大好きなアルルの女はとてもよかったし、ファーストキャストはとても良かったかもしんないし!

これにめげず、ENBにはもっとプティ作品を上演していただきたいです。
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