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4 Jan 2007 The Royal Ballet

Les Patineurs
スケートをする人々
Music by G. Meyerbeer, Choreography by F. Ahton


Tales of Beatrix Potter
ピーターラビットと仲間たち
Music by J. Kanchbery, Choreography by F.Ashton



今回のプログラムは、ロイヤルを代表する振り付けか、アシュトンの2作品。冬休みのためか、家族で楽しめる内容になっています。

何といっても目玉は「ピーターラビットと仲間たち」。まるで絵本から飛び出てきたかのように、ポターの絵とそっっっっっくりな動物たちが飛び跳ねます! とにかくそっくりでかわいい!! リスやウサギのあのもふもふした足とおしりを実際に目にしたら、とにかく抱きつきたい!!という衝動に駆られます。日本では最近この作品から、子豚のピグリンが「DAKARA」のCMキャラクターとしてテレビでバレエを踊ってお馴染みのはず。

この作品は1971年に映画用に振付されたもの。その後ロイヤルバレエのレパートリーとなりました。日本でもテレビで放映されたことがあり、私も見たことがあります。なので、当然私は映画だけのものだと思っていた。だって、ダンサーは着ぐるみを着てるんですよ? そしてかぶり物。映像で見た時は軽やかに、まるで本当の動物たちが踊っているかのように自然でしたが、中のダンサーたちの様子は想像するに堪えません…。普通にバレエを踊るのさえきついのに、着ぐるみ着てかぶり物をつけてだなんて!! 思いっきりハードなはず!!! ですから当然、映画だけの一回こっきりだと思ったのです。それが今回プログラムに入ってると聞いてたまげた。あれをステージで、何回も踊るなんて…。まさにダンサー殺しの作品です。

まあ、見る側にとっちゃダンサーが中でどんだけ死にそうな顔してるかなんて知ったこっちゃないのですが。ロイヤルのダンサーたちは、全くそんな様子を感じさせないパフォーマンスを見せてくれます。(ある意味、かぶり物効果。)

特に、動物たちの動きをポワントで見せる発想は、単純だけどすごい!! 豚の蹄や、小動物のちょこちょこした動きを、ポワントのパドブレで(男性ダンサーも!)見せる動きは、本当に合っているし、またかわいいのです!! ポワントだけでなく、カエルのジャンプをバレエのジャンプのパに置き換えても全然違和感がないし、ほかの小動物たちもお茶目でかわいい動きで、バレエを見ているはずなのに、バレエと感じさせない振付のすごさに脱帽。

なので、バレエという芸術を見ているという感じをさせないので、初心者にはうってつけの作品。特に会場では子供たちが大喜びでした。動物の見た目のかわいさが手伝っているのはもちろん、まるで着ぐるみショーが本業かのようなお茶目な動きで、カーテンコールまで徹底したキャラクター作り。ダンサーたちの芸達者ぶりが発揮されています。

音楽は実はバレエの有名作品からアレンジして出展。ですからエンターテイメント作品とは言え、バレエ愛好家の人も作品の中でいろいろ発見があり楽しめると思います。

さて、もう一つの作品、「スケートをする人々」はあまり有名ではありませんが、これも実は初心者でも楽しめる作品。タイトルの通り、スケートをする人々を描写した作品です。

まず発想の転換が面白い。フィギュアスケートは氷上のバレエと言いますが、それを全く逆にしてみるこの発想。バレエでスケートを見せてしまうとは…。舞台の床はもちろんスケート場のように白になっています。実はこれ、ライトで反射して踊りにくいのです。加えてスケートですから常に動いてるように見せなくてはいけない…。これもある意味ダンサーには大変な作品かも?

でも内容はとてもコミカル。スケートなので、当然滑って転んでしまう描写もあったり、とにかくみんながスケートを楽しんでる風景を描いています。当然タダ滑ってるだけではなく、ソロのダイナミックなテクニックや、ペアならではの大技など、フィギュアで見てる時に楽しんでいる要素がたくさん。私は技よりも、スケートを滑っている描写のステップが面白かったです。

注目のソロ、ブルーボーイ役では期待のソリストMcRaeが素晴らしいテクニックとお茶目な演技で観客を魅了。ピーターラビットでは残念ながらキャスティングは公表されませんでしたが、着ぐるみの中ではソリストたちが頑張っています。

映像は、ロイヤルオペラハウスの宣伝映像。



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それではレビューはこの下から。
Cast

Les Patineurs

VARIATION Steven McRae

PAS DE DEUX Isabel McMeekan, Ryoichi Hirano

PAS DE TROIS Samantha Raine, Laura Morera, Steven McRae  

PAS DE DEUX FILLES Victoria Hewitt, Gemma Sykes

ENSEMBLE Tara-Brigitte Bhavnani, Celisa Diuana, Cindy Jourdain,
        Laura McCulloch, Richard Ramsey, Henry St Clair, Andrej Bhavnani, 
        Celisa Diuana, Cindy Jourdain, Laura McCulloch, 
        Richard Ramsey, Henry St Clair, Andrej Uspenski, Jonathan Watkins



Tales of Biatrix Potter

JOHNNY TOWN-MOUSE Ricardo Cervera
MRS TITTLEMOUSE Victoria Hewitt
FOUR MICE Gemma Bond, Caroline Duprot, Kevin Emerton, Paul Kay

MRS TIGGY-WINKLE Jonathan Howells

JEMIMA PUDDLE-DUCK Gemma Sykes
FOX Gary Avis

PIGLING BLAND Bennet Gartside
PIG-WIG(a Berkshire Black Pig) Laura Morera

FIVE PIGS Yuhui Choe, Celisa Diuana, Kristen McNally,
        Ludovic Ondiviela, Liam Scarlett


MRS PETTITOES David Pickering

MR JEREMY FISHER Zachary Faruque

TOM THUMB Giacomo Ciriaci
HUNCA MUNCA Iohna Loots
(Two Bad Mice)

PETER RABBIT Joshua Tuifua

SQUIRREL NUTKIN Michael Stojko
FOUR SQUIRRELS Sabina Westcombe, Emma Maguire,
            Romany Pajdak, Gemma Pitchley-Gale



まさかピーターラビットを生で見れるとは思いませんでした! では順を追って、「スケートをする人々」から。

また例によって、フランス語の意味が分からず別の作品と勘違いしていた私。スケートっぽい動きが出てきてやっと日本語作品名判明。わかってもどうせ見たことなかったんですが。舞台がなんだか古いポストカードに出てきそうな、かわいい冬のアイススケート場。色とりどりのランタンが上から下げられ、空は夜空で、白いスケートリンクが映えます。客席から見ててもまぶしいくらいの白、舞台上でライトを浴びてるダンサーたちにもかなり眩しいと思います。

思っていたよりもこの作品は楽しめました!! まずステップがとても興味深い。「滑る」表現のためにシャッセを多用してるのですが、特にマックレーの舞台に出てくるときのステップがお茶目でかわいいし、スケートしているように見える。ポワントで歩く姿も、ああ、あるある、とうなずきたくなるようなスケート場で見かける動き。どの動きもバレエのステップでありながら、スケートの動きをよく模写していて面白い。

今回一番目立ったのは、ブルーボーイ(Variation)役のマックレー。一人で滑っている少年役ですが、まず、舞台中央に出てくるとき、退場する時のシャッセの動きが何ともお茶目でかわいらしい。スケートしているように見せるし、なんだかすまして「フンフンフン~♪」と鼻歌でも歌っているような感じで面白い。肝心のソロではもちろんフィギュアのシングルスケーター顔負けの演技を披露。特に多用されるジュッテ、バッチュでも伸びきった足をよく見せていて素晴らしい。そしてこれを何でもないという風に見せる余裕の表情と、お茶目な演技で魅せて、まさにはまり役。コーダでは、きれいなフェッテをまた余裕で見せ、ラストでは超高速回転のアラセゴンで会場中の観客を沸かせました。マックレーのキャスティング日を狙ってきた今日、まさに見た甲斐がありました!

ほかに特筆すべきは、紺色衣装の女性二人組。私は勝手に今回のプログラムにはプリンシパルがいないと思っていたけど、モレラはプリンシパルだったのですね~、失礼。今回素晴らしい演技を見せてくれたので、後でチェックして判明しました。(遠くで見たので顔が判別できなかったのですが、たぶん)モレラはコーダで、シェネからアラベスクでのポーズのパを何度も繰り返すのですが、そのすべてを完ぺきに止めて、美しいバランスを見せてくれました。誰だ、これと思ったらプリンシパルでした…。道理でね。モレラはピーターラビットでも素晴らしいポワントワークを披露。

白い衣装のパ・ド・ドゥではまるでフィギュアのペアスケートを見ている感じ。ダイナミックなリフトがフィギュアを連想させます。従来のキャスティングでは相手役はマハテリでしたが、日本の平野良一君に変更。特にソロはなく終始サポートに徹する役でしたが、相手役のマクミーカンともども安定した演技でした。

さて、お次は目的のピーターラビット!! 本当にこの作品を舞台でやるなんて思っていませんでした。ダンサーはさぞかし大変なことでしょう…。着ぐるみ着るだけでも大変、踊るだけでも大変なのにそのダブルだなんて…。

でもダンサーたちはそんな大変さを一切感じさせない演技を披露。むしろ、着ぐるみショーもできるんじゃない?と思わせるかのような芸達者ぶり。着ぐるみ着てるわけですから、演技も普段よりオーバーにしなくてはいけないのですが、これがプロ(着ぐるみのプロという意味、ね)顔負けのお茶目な演技で本当に楽しませてくれました。ロイヤルのダンサーだけではなく、子役出演の子供達も、ただの子役ではなく、ちゃんと着ぐるみダンサーとしてオーバーかつかわいい演技を披露。これにはすごく満足しました。

ビデオはだいぶ前に見たのでほぼ、新しい作品を見る感覚で観れました。幕が上がるとそこには巨大な階段とバスケット。そこにネズミたちが出てきて、一気に動物たちの世界へ引き込まれます。

アライグマのティッギー・ウィンクルおばさんは男性ダンサーであるハウエル。アームスのしなやかさといい、ひょうひょうとした演技で人気者ティッギーおばさんを好演。この際に出てきた子ネズミたちのバレエ学校の生徒たちも、コミカルな動きで芸達者ぶりを披露。

お次はアヒルのジマイマとキツネどん。ジマイマ役のSykesのかわいくてコミカルな動きにはみんな「Oh~」とため息の連続。(実際はジマイマの時だけでなく、どの動物にもでしたが…)特にお尻を突き出してパドブレするかわいさといったら! 最後には瀕死の白鳥を連想させる動きで退場。今回は本物の鳥の姿だったので、あの有名なパが実際の鳥に見えて面白かった!

キツネどんのエイヴィスはコミカルに悪役を公演。大きな尻尾で踊るのが大変そうでしたが、さすがキャラクターの名手。

お次は日本ではDakaraのCMで一躍有名になった子豚のピグリン。ガートサイドはパ・ド・ブレの動きがぎこちないものの、そこは演技でカバー。対する相手役のピグウィグのモレラは、鹿児島の黒豚もびっくりの素晴らしいポワントワークを披露。これも、見た後であのすごいダンサーは誰だと思ってキャスティングをチェックしてモレラだと判明しました。前述の「スケートをする人々」でもそうでしたが、とにかく回転からバランスを決めるときの見事なこと。全くぶれずに魅せてくれます。今回はしかも被り物をかぶっていているというのにかわらないテクニックのすごさ…。脱帽です。

次はこの作品、見せ場の一つのカエルのジェレミー。踊ったのはFaruque。長くて細い脚はジェレミーにピッタリでしたが、何せ、ジャンプを、足を見せる役。高く飛んでいたのはいいけれど、欲を言うならもっと足を美しく見せてほしかった…。

お次は二匹の悪いネズミの話。この作品では特に踊りのテクニックは見られないけれど、お話的に私の大好きな作品。ドールハウスに入ったネズミたちがお人形の家具や道具をしっちゃかめっちゃかにする話ですが、もうこれが見ていてかわいいし、とにかくダンサーたちのはっちゃけぶりが面白い。大胆に何枚もお皿を割ったり、足蹴にしたり、布団の羽毛をばらまいたりするシーンは、中でダンサーたちが「うははー!」と笑っているのがイメージできます。楽しーだろーなあ。

お次はピーター。邦題では「ピーターラビットと仲間たち」となっていますが、実はこの作品ではわき役の一人でしかないピーター。うーん、踊りでも、残念ながら特筆すべきことはなく、無難に終わってました。

むしろ次に登場するリスのナトキン君のほうが目立っていました。あの愛くるしい姿はもちろん、実際に表現されたしっぽのふさふさふわふわなこと!! 抱きつきたい!! ほかの4匹のリスたちはポワントでちょこまか動く姿がまたかわいい。登場した瞬間、観客たちから「なんてかわいいの」のため息が漏れました。

ナトキンを踊ったStojkoは、着ぐるみや被り物を全く感じさせない素晴らしいソロを披露。音楽はドン・キホーテのキューピッドからのアレンジで、まさにキューピッドを連想させるような早いステップ、回転の連続。Stojkoはこれをコミカルに、かつバレエの美しさもきちんと見せてくれました。

最後に、街ネズミのジョニーが紳士的にすましてステッキを持ちながら踊ったソロもおもしろかった。

そしてフィナーレ。すべての動物たちが出てきて、コッペリアのギャロップのアレンジで踊ります。エンタテイメントに徹した作品ですが、バレエもきちんと見せているしとても楽しめました! カーテンコールでも、みんなキャラクターのままでてきてレヴェランス(お時儀)。ピグリンやピグウィグがお辞儀する時は子豚一家が後ろではやし立てるなど、徹底した役作りで最後の最後までこちらを楽しませてくれました!







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