18 Feb 2007, Granada - London

とうとう長かった旅も最終日!!(旅行記はその何十倍もかかったけど…)

グラナダの街をめぐってロンドンに帰ります。

まず最初は絶対に行っておきたかったところ、サクロモンテの丘。

ここにはロマ族の住居、クエバを見学できるサクロモンテ解説センターがあります。クエバとは、洞窟住居。ロマ族の人たちは丘の上に穴を掘って、そこを家にしてしまったのです。

どうしてもそれを見学したかった私。天気も上々、朝早くから張り切ってアルハンブラバスに乗って丘の上を目指します!

サクロモンテから見たアルハンブラ
アルハンブラバスに乗って一路サクロモンテの丘へ。…さて困った。どこで降りたらいいかわからない。でもサクロモンテに行くなんてみんな行くところは一緒だろうから、降りる人が多いところで降りてみようと、これまたてきとーに考える。

10分弱ぐらい言ったところで何組か降りて行こうとしたので、降りてみる。すでにちょっと、家が丘に食い込んでるっぽい!! 外壁も白でいい感じです。さっそく丘を上って行ってみると、サクロモンテ解説センターの看板発見。

バス停前の風景


さて、サクロモンテ解説センター到着!! 敷地内にあるクエバを自由に見学できます。もっと民俗っぽいものかと思ってたけど、これがなかなか!! 乙女心をくすぐるインテリアのかわいさ。

アンティーク好きにはたまらない。パッチワークアイテムがかわいい。ベッドルームには子供用フラメンコドレスも。


一つのクエバは小さく、仕事場、キッチン、ベッドルームなどテーマごとに別れていてそれを鑑賞。アーティストが作品を置いているギャラリースペースもあったりなんかする。しかし、ここからの眺めは最高。アルハンブラ宮殿がよく見える。そして、丘にちらほら見えるドア。クエバはどうやらまだ現役らしい。

サクロモンテのクエバ。左に見えるのがアルハンブラ。


絶景好きの私は、何とか晴れた空とアルハンブラを撮ろうと、カメラマンの如く天気待ちまでした後、次の目的地へ。この丘の頂上に教会があって、とっても見晴らしがいいらしいのだ。

…とはいうものの、相変わらずどっちへ行っていいかわからない。私が持っている地図にも載っていないのだ。でもまあ、頂上なんだから上に向かっていけばいいだろ、とこれまた楽観的に考える。それにこのあたりの街が、白くて素朴でなんだかとっても気に行ってしまったので散歩もしてみたかったのだ。

…しかし行けども、上への道がないばかりか下り坂に突入。これはいかんと引き返すと、ちょっと細いけど上へ行く道を発見。とにかく上へ行かねば、と思って入ってみると…おや? 石畳がなくなった。そして道は細くなっていき…。なんだかあぜ道っぽくなってきた。それでも上へ上へと昇っていく私。うーん。坂も途中までは石段だったのに、だんだん階段さえもなくなってきたぞ? そしてあぜ道っていうよりも…もはや、けもの道?なんかもう、坂を上っているというよりは、崖を上っているぐらいの勢いで斜面が急になってきた。ひと気もだんだんなくなってきたっていうか…もうすでに街じゃなくなっていた。

怪しげなクエバの家々。見渡すばかりの草原の丘。丘。丘。 と言ってもただの丘じゃないのです。あたりはクエバだらけ!! そしてなんだか怪しげ~な玄関先。もうロマ族の人たちが住むやばーいエリアなんじゃないの、ここ!?(ロマ族=原住民=怖いっていう意味不明な図式が頭に浮かぶ。)とかびくびくしながらも足は進んでいく。びくびくしながらもわくわく。不思議だねえ。

丘っていうよりはもう軽く小山って感じ。でも見晴らしがいいうえに風が気持ちよくってすがすがしい気分。空が開けて目的地の教会っぽいのも見えた。もう後はそこに進めばいいだけ。そんな時にこんな光景が飛び込んできた。

丘の上のアームチェア


何にもないだだっ広い丘に、ぽつんと肘掛椅子が。なんだこれ!! 何この素敵すぎるシチュエーションは!? 写真じゃわからないけど、この椅子、アルハンブラのほうを向いてるんです。この見渡す限りのグリーンの中で、アルハンブラを眺めながらお酒飲んじゃったり!? もしくは音楽聴きながら読書して、お茶しちゃったり!? などなどいろいろ妄想をふくらみましたが、この景色を見て一気にここに住んでる人たちが好きになった。(あったことないけど。)

サイクリングしてる人も。丘の上には何にもなくって、クエバだってぱっと見はちょっとホームレスっぽくてみすぼらしいんだけど、(失礼)なんだかとっても素敵な生活をしている。ある意味私たちよりもぜいたくな生活をしている、と思って一気にサクロモンテが大好きになった。ふと見ると、丘の上をサイクリングしてる人や、犬の散歩をしてる人、ちらほらと人影が出てきた。陽気なレゲエっぽい音楽もどこかのクエバからか聞こえてくる。私はサクロモンテのその空気を感じながらゆっくり教会へ足を進めた。

教会は見えているんだけども、行けども行けども壁ばかり。入口が見当たらん。その壁に歩いて行くとさくがあり、その向こうには…なんと駐車場発見!!! どうやら、いや間違いなく、私が通ってきた道は裏道だったようだ…。っていうか、もう道じゃなかったし。明らかに普通の人が通らないルートを通ってきたみたい。皆さん普通に街のほうから来ていたみたいですね…。ほほほ。でも私はあの光景に会えたので、裏道で大正解。っていうか裏道最高!! 皆さん迷っても大丈夫な勇気がおありなら、サクロモンテはぜひ裏道をお勧めしますね。責任は持ちませんけども。

とにかく、その駐車場のさくを超え、表に回ってみると…これまた最高の眺めが広がっていたのでした。

グラナダの街、一望!!


ちょっと雲がかかっていたのだが、晴れ間が見えてよかった!! グラナダ市が一望できる素晴らしい眺め。向こうのほうには町を取り巻くベガ(沃野)も見えているらしい。アルハンブラもばっちり!! (トップの写真。)ここはガイドブックにもそんなに大きく出ていないせいか、人もまばら。(というか観光客というよりも、地もッチーが多い。)景色をゆったり見ることができました。

景色を思いっきり堪能した後は、この丘の下のアルバイシンへ。本当はサクロモンテの街がかわいかったので後ろ髪惹かれたんだけれど、きた道を引き返すよりは新しい道を歩きたかったので、表からの正しいルートで今度は下りていく。(と言っても、車が通れない歩行者用のあぜ道なんですが。)

赤いソファが丘の上にいきなり。丘を下りていく最中にもクエバがちらほら。こちらの玄関先はメジャー地区だからか、わりと整っている。玄関先に真っ赤なソファが置いてあったり、ちょっとおしゃれな感じも。すると、前を歩いていた金髪長髪のかっこいいお兄さんがふと目の前のクエバに入って行った。その時まで私は、クエバってロマ族の人がまだ住んでいると思っていたので、こんなに若い人が洞窟住居に住んでるってちょっとびっくり!! しかもお兄さん、家に入る間際に「うちでお茶してかない?」と誘ってくださった。大変光栄でしたが、さすがにそれはお断り。ちょっと残念な気もしましたが…。

歩いて行くとさらにヒッピーな若者たちがクエバの前のお庭でバーベキュー!! いいなーと思ってみてたら、こちらも「おいでよー!!」って誘ってくれた。もー、フレンドリーにもほどがあるよ、スペイン人!! こちらもちょっと気恥ずかしくってお断り。(写真だけでも撮らせてもらえばよかったって、あとでちょっと後悔。)

後でスペイン人の友達に聞いたのですが、今グラナダのクエバは若いヒッピーたちに大変人気なんだそうな。電気、水道が通ってないので、貯めた分を使っていくという不便な生活ではありますが、中のインテリアは今風にモダンで快適。私が帰った後にその友人はグラナダに移住してこのクエバに引越し!! その時遊びにおいでよって誘ってくれたのですが、結局行けず…。クエバ暮らし、体験してみたかったー!

さて、丘をおりきると今度は打って変わって大きなお屋敷が多いアルバイシンへ。イスラム時代の町並みが残る旧市街だ。アルバイシンはガイドブックにも載っているメジャーな場所なので、観光客もちらほら見えてきた。地図見ても、もうどっちがどうとかわからないから、とりあえず方角的に南を目指す。すると、見どころの一つ、サン・サルバドール教会へ出た。見どころと行ってもアルバイシンの位置的目安になるぐらいで、そっから見どころの一つ、サン・ニコラス展望台を目指す。

サン・ニコラス展望台はさすがにアルバイシンの目玉とあって観光客でごった返していた。先にサクロモンテへ行ってしまった私には景色も人の多さも満足できなかったけど、ジプシーと思われる人たちがアクセサリーを売ってたり、フラメンコギターを鳴らしていたり。そっちのほうがおもしろかった。

展望台からのアルハンブラジプシーたち


旧市街を歩くのが楽しくて、地図も見ないで適当に歩いて行く。白壁の家が多くてきれい。一通り散歩していくと、アルハンブラバスの発着地、ヌエバ広場へ到着。もう戻ってきてしまった…。ここでおなかがすいたので、今度こそタパスバーへ!!(グラナダでは、バルでは飲み物を頼めばタダでタパスがもらえるらしいのだ。まあ、グラナダだけではないはずなんですけども。私はほかの土地ではそんな親切なバルに巡り合ったことはない…。しかし地元人の友達はタダだと言い張る。)しかし一人でバルに行くのもなんだし~、とうじうじ悩んだ結果、人だかりができてるおいしそうなケバブの店でケバブをテイクアウト。ヌエバ広場でほおばりました。

ケバブを食べながら、地図で次はどこに行こうか確認していると、「その地図どこで貰ったんですか?」と、旅の日本人が話しかけてきた。男の子と女の子。二人はホステルで知り合ったらしい。男の子はヨーロッパ周遊中、女の子はアンダルシアとモロッコの旅。二人ともアンダルシアはまだ着たばかりみたいで、私がロンダよかったよ~というと、男の子のほうは行ってみようかな~という気になったみたい。二人ともこれといった計画はせず、その日にどこへ行くかを決める、という旅みたい。そういう旅では旅人同士の情報交換は貴重。あの男の子はロンダに行ったのかなー。行って、あの景色を見て満足してくれたら、とっても嬉しいです。(もちろんこのブログを見て行く気になって、実際に行って満足していただいたらもっと嬉しいです。)

アラブのバザールのよう。おしゃべりもいいけど、私に残された時間はごくわずか。二人と別れて、アラブの店が立ち並ぶ、カルデレリア・ヌエバ通りへ。ここにはモロッコ・中近東からの品物がそろった土産物屋がたくさん!! 私は以前見かけた旅人の女の子がしていたアラブのスカーフが気になっていたので、2つお買い上げ。ロンドンに帰ったら、若い人の間ではやってるみたいで、たくさん売っていた…。(もちろん、スペインで買ったほうが全然安いので得してるんですよっ!!)



お買い物を堪能した後は、またちょっとアルバイシンをお散歩。ヨーロッパでも、イスラムでも、京都でも、やっぱり古い街並みって情緒があって好き。最後は未練のあったサクロモンテ方面へ行く道をちょっと上ってみる。アルバイシンとアルハンブラを隔てるダーロ川沿いの道。川があるだけで絵になる。

ダーロ川沿いの道


ほんとはこのままこの道をずっと行って、サクロモンテの街をもっとじっくり見たかったけど、タイムリミット。まずはスーパーマーケットでタパス用のシーフード缶詰を持てるだけ買い込む。(これ重要。ロンドンでは高くて手が出せない。しかもおいしいし!)そしてホステルに戻り、バックパックを持って、空港へ!

人生で一番長かった一人旅が終わった。

行く前は、初めてなのに何の準備もしてなくて飛行機で焦りまくったけど、こんなにも楽しめたなんてすごく意外だった。いまでも、今まで一番よかった旅はと聞かれたら、このアンダルシアの旅を挙げる。訪れた場所はもちろん、出会いも多かったし、刺激をいっぱい受けた。ほとんどの人がその時だけの会話で終わる中、今回知り合ったブライアンと、特にルアナは今でもしょっちゅう連絡を取るし、いい友達になれた。一緒に過ごした時間は短いのに、すれ違っただけだというのに、本当に出会いのきっかけってすごいと思う。

時々独りはさみしくなるけど、これからもこんな出会いを求めて、ひとり旅がしたい。


…長々ここまでお付き合い、ありがとうございました。つっても、これ、一年前のものなのでー、まだ次々旅行記控えております。とりあえず、記憶が薄くなったものは後回し、鮮明なものをかける時に書こうと思い、先月行ってきたハンガリー・チェコの旅から書こうと思います! お楽しみに~。


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