16 Jan 2008 New Adventures(Sadler's Wells)

Matthew Bourne's Nutcracker!
マシュー・ボーンのくるみ割り人形
Mucic by P.I.Tchaikovsky Choreography by M. Bourne




12月のクリスマス時期の公演とくれば「くるみ割り人形」。毎年ロンドンでも至る所でくるみ割り人形。その中で私が今年のくるみに選んだのはこれっ! 現代バレエともエンターテイメントとも取れる独特の振り付けで、今やロンドンのダンス界でなくてはならない人となっている、マシュー・ボーンのくるみ割り人形です。

ボーンの作品で有名なのは男性が白鳥を踊った「白鳥の湖」。ニューヨークのブロードウェイでもトニー賞を受賞し、日本でもこの作品で一躍有名に。それ以来何度かカンパニーが来日公演も果たしています。この作品もすでに来日済み。

マシュー・ボーンの振り付けの特徴は、とにかくユーモアがあって、斬新。有名作品の多くは古典作品の改訂。改訂と言っても振り付けからストーリーまですべて変えちゃうので、ただベースにしているといったほうがいいかもしれないけど…。でも、だから古典を知っている人も新鮮に楽しめるのです。このくるみ割り人形はその古典改訂の最初の作品。(2002年にリメイク。)

オリジナルのストーリーは、クリスマスにくるみ割り人形をもらったクララが、夜中に王子となったくるみ割り人形とお菓子の国で出会って踊って、やっぱり夢でした、というお話。

ボーン版は、1幕のにぎやかなクリスマスパーティーシーンを、モノクロでさみしく冷たい孤児院に変更。主人公のクララは孤児です。夢の中で出会ったくるみ割り人形が実は好きな男の子だったとわかると、クララは大喜びで孤児院のみんなと孤児院を飛び出しスケート場へ。しかしスケート場でくるみ割り人形は孤児院の意地悪娘、シュガーとそっくりなプリンセス・シュガーに一目ぼれ。二人でどこかへ行ってしまいます…。

と、オリジナルでは終始ハッピーな雰囲気の舞台ですが、ボーン版では最後の最後までくるみ割り人形はシュガーと一緒。いったいどうなっちゃうの!?と最後まで目が離せません。

ボーン版くるみ割り人形ではウィットにとんだ楽しい振付のほかに、カラフルな衣装も見逃せません。一幕ではモノトーンに統一されていますが、2幕のカラフルさはほんと観客の目を楽しませてくれます。

キャストたちはお菓子の国の住人。甘い色の舞台はもちろん、甘さを連想させるお菓子をなめるペロッと舌振り付け…。甘いものが食べたくなること、間違いなし!!


*この公演の劇場による宣伝映像。



*マシュー・ボーンがくるみ割り人形について語り、各シーンが見られます。。




レビューはこの下からどうぞ。

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Cast…は、キャスト表を写す時間がなかったので今回はなし。

やっと見に行けましたー! やっぱクリスマスの話なので12月に見たかったんだけど。

今回は何の下調べもせずに見たので最初から最後まで楽しめました! あのポスターからして最初からカラフルな舞台を想像していただけに、最初の孤児院のシーンはちょっとびっくり。でもやっぱり振り付けは楽しかった。孤児役のダンサーたちの役作りが見える序曲のシーンはいい。いろんな子供たちがいるという個性を見せてくれる。

シュガー役のダンサーはビジュアル的にも◎。大人っぽすぎて最初はメイドさんか何かと思ったけど、あのしれっとした顔と、ちょっと子供っぽい踊り方は役にピッタリ。フリッツ役も同じく、ビジュアル的にも子供っぽいダンスもよかった! 

クララ役のダンサーは純粋ではつらつと踊るところが役にぴったり。テクニックはもちろん、顔いっぱいの笑顔が素敵。

くるみ割り人形役は、終始サポートが多かった気がする。だけど、正体を現してマッチョな男たちと踊るシーンでは笑えた。ダンサーがというより振り付けが。これだからボーン版は面白い!!

一幕最後のスケートのシーンはこの間みた、アシュトンの「スケートをする人々」を連想させるシーン。最後にアチチュードのポーズでスカートだけひらひら揺らして、スケートしてると見せるシーンは、これもボーンのユーモアが光る。

通してみると、実はプリンセスシュガーのほうが踊るシーンが多い…。意地悪な役なのに。2幕では子供っぽい踊りではなく女っぽさを強調。

とっても楽しかったけど、(リメイクされているとはいえ)初期の作品だからか、ダンスはエンタテイメント性だけが残っている気がする。(この「くるみ」という作品だから仕方ないのかもしれないけど。)ただし、ストーリーなどの脚本は好き。バレエ作品では夢の中では王子と幸せだったクララが現実ではやはり人形と人間という現実に連れ戻されてしまうけど、(それでもハッピーエンドではあるけど)、ボーン作品では夢の中ではシュガーにくるみ割り人形を取られっぱなしで落ち込んでいたけど、現実では好きな男の子と一緒に旅立っていく、その対比が面白かった。

ちなみに私はこの後につくられた、ラ・シルフィードの改訂版「ハイランド・フリング」が一番好き。この作品から白鳥にかけて、作品の内容がより深まっている気がする。

というわけで、まだまだボーン作品、目が離せません。



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