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The Kite Runner
君のためなら千回でも 

http://eiga.com/official/kimisen/

カレド・ホセイニの有名小説を映画化した作品。監督は「チョコレート」のマーク・フォスター。

アフガニスタンからアメリカに亡命して暮らしているアミールは、結婚して自作の小説も出版して幸せに暮らしているように見えた。だけど彼には心の底から幸せを喜べない過去があった…。そんなときにパキスタンにいるアフガン時代の恩人から電話があり、その過去に向き合う決心をする。しかしそこで思わぬ事実を知らされたアミールは、タリバンの独裁政権下にあるアフガニスタンに帰る決意をする…というおはなし。

あらすじの軸は少年同士の友情なんだけど、その背景にあるアフガニスタンの描写のほうがインパクトありすぎ。

…続きのレビューは下から。


映画の前半は主人公の少年時代が描かれ、主役を演じた二人の少年たちの演技はとってもいい。

ただ、この映画に出演したがために彼らはただ今国外へ避難中。彼らの学校卒業を待つあいだ映画の公開も遅らせたというくらい、内容はとってもデリケート。とにかくあえて美化せずそのままを伝えています。彼らがどんな思いでこの映画に出演したか、ということも考えさせられます。

多民族国家のアフガニスタンならではの部族差別、ソ連のアフガン侵攻、そしてタリバン政権下における女性蔑視、他にもアフガン特有の文化を示唆するのか、動物の死骸がよく登場。思わず目をそらしてしまうシーンも多くありました。公開死刑はもちろん、衝撃的だったのは少年による少年のレイプ。実はこのシーン、映画館で見ている間はただのけんかシーンだと思ってた。それでこのレビューを書くためにほかのサイトを見て初めてあれがレイプシーンだと知り、ショックでした。

ここに描かれているようなことが、アフガンで実際に起こった、今も起こっているかもしれないと思うととても悲しいしショック。

私は今イギリスのロンドンに住んでいるけれど、こちらに来てからより身近に感じられるようになったのは、むしろイスラムの文化。これは私が東ロンドンに長く住んでいたからかもしれないけれど、東ロンドンは本当にイスラム圏の人が多いのです。モスクもあります。そしてテロを体験して、ロンドン中の人々がムスリムの文化について考えることを余儀なくされています。

ロンドンはイングランドというよりは、もう独立したコスモポリタン・シティ。住民の半数は移民でみんなそれぞれのバックグラウンドがあります。そんな多種多様な街で共存していくには、相手の文化を理解して受け入れることは不可欠です。

私のバイト先もとってもインターナショナル。みんな若いし、チャラチャラしている子もいるけど、お互いの文化や宗教のこともよく話します。私が大学生の時にそんなこと真剣に話したかな、とふと思ってしまう。

この映画は、そんな私の「井の中の蛙」レベルをさらに引き上げてくれました。中東やアフガンの問題なんて、ずっと昔からニュースで取り上げられてきたのに、私はあんまり目を向けなかったし、今も苦手です。正直言ってアフガンが今どんな状態にあるのかもよく知りません。この映画はそんな私に興味を持たせてくれました。

いちいちアフガン情勢の歴史をほじくり返すとこまではやってません。ですが、この映画に出てくる、少年時代のカブールの都市の美しさ!!! もちろんCGなのでしょうけど、これが今無残に壊されていることを知っただけでも、この映画を見た価値はあると思いました。

日本は多民族国家でもないし、ロンドンのように多くの人種がいる国でもありません。だから異文化のことや特に宗教の話なんて普段はしないと思います。もしかしたら今後する必要はないかもしれません。だけどせっかく世界は広くて、生きているんだから、もっと見聞を広げてほしい。だから日本のいろんな人に、特に若い人に見てもらいたい映画です。

…しかし凧上げにあんな遊び方があったなんて知らなかったー。他人の凧糸切っちゃうなんて。あんなエキサイティングな遊びだったんですね。普通に凧あげてるだけだったよ…。


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